コーティングの膜厚が多いとどうなる?数字だけではわからない本当の違い

コーティングの膜厚が多いとどうなる?

― 数字だけではわからない本当の違い ―

「膜厚22μm」
「高膜厚タイプ」

コーティングの説明で、こうした言葉を見かけることがあります。

では、膜厚が多いと何が変わるのでしょうか?

難しい話は抜きにして、
できるだけ分かりやすく説明します。

まず、膜厚ってどれくらい?

1μm(ミクロン)は、1mmの1,000分の1。

22μmというのは、0.022mm。

とても薄く感じますが、
車の塗装の世界では意味のある厚みです。

車のクリア塗装はおよそ30〜50μm前後。

つまり22μmというのは、
決して小さな数字ではありません。

膜厚が多いとどうなるのか?

① ダメージに対する“余裕”が生まれる

コーティングは塗装の上にできる保護層です。

膜厚が多いと、

✔ 洗車時の微細な摩擦
✔ 風に含まれる微粒子
✔ 軽い接触

に対して、クッションの役割をします。

いきなり塗装にダメージが届くのではなく、
ワンクッションあるイメージです。

※ただし、飛び石などの強い衝撃は防げません。

② 耐久性が上がりやすい

酸性雨や花粉、鳥フンなどは
塗装を徐々に傷めます。

膜厚があると、

塗装に届くまでに時間的な余裕ができます。

つまり、劣化が進みにくくなります。

③ 艶に深みが出やすい

厚みのある被膜は、光の反射に影響します。

その結果、

✔ 深みのある艶
✔ 濡れたような質感

が出やすくなります。

これは見た目で感じやすい違いです。

でも「厚い=良い」ではない

ここが大事です。

どれだけ膜厚があっても、

✔ 下地が整っていない
✔ 密着が甘い
✔ 硬化が不十分

では意味がありません。

厚みがあるほど、

施工の難易度は上がります。

ムラや剥離のリスクも出てきます。

膜厚が活きる条件

膜厚が本当に意味を持つのは、

✔ 下地処理が丁寧であること
✔ 塗装面が整っていること
✔ 施工環境が安定していること

が揃っている場合です。

数字だけではなく、
工程全体で判断することが重要です。

まとめ

膜厚が多いと、

✔ ダメージに対する余裕ができる
✔ 耐久性が上がりやすい
✔ 艶が深くなりやすい

というメリットがあります。

しかし、

数字だけで選ぶのは危険です。

コーティングは、

材料
下地
施工環境

この3つが揃って初めて価値を持ちます。

膜厚は“結果”のひとつにすぎません。